3月、10名で訪れた畑は、まだ冬の眠りの名残をまとっていた。
作業は「藁外し」。
冬のあいだ、ぶどうの木を霜や寒風から守っていた藁を一束ずつほどき、春の風に当ててあげる。外した藁を根っこに敷くことで、栄養分をぶどうの木に集める。地味だけれど、大切な目覚めの儀式。
作業中、仲間が「こんなに丁寧に手をかけるんだ」と呟く。そう、ワインの始まりはこんな手作業から始まっている。

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